普段は変わらず優しい母が、仕事場では1人の職人として団扇に心血を注ぐ。
奈良団扇の製造業者. 取り繕わない言葉が続く。
僕はそれこそが伝統工芸品の楽しみかな、と思うんです」。
ことに夏祭や盆踊りには欠かせないもので、夏になると団扇売りの行商人が町をにぎわした。
その20枚重なった、彫りかけの和紙のサンプルを六代目が見せてくれた。
赤膚焼 大塩恵旦氏の工房では、「国宝 薬師寺東塔」基壇調査の際に発掘された約1,300年前の土壇の粘土を用いた作品も作られており、おおらかな白鳳文化の頃に思いを馳せることができます。
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