花 より 男子 二 次 小説 総 つく。 花より男子・二次小説・Believe vol.4 ~総つく~
恥ずかしくなって赤くなるあたしを見てくすくす笑って・・・・・・ |
育ちがよく見える」 「ほんと?よかった |
車が一旦バックし、十字路になっているところまで行ってから方向を変える |
すぐに結婚しなくてもいいからって |
もう帰る |
で、家にお前を呼ぶことになってるんだ |
総二郎は忙しく、あたしとお義母様のそういう問題にもかまっていられないというのが現実で・・・・・ あたしはそうやってお義母さまとぶつかるたびに、美作さんの家へ逃げ込んでいたのだった |
牧野と付き合う前の俺なら、特に気にしたことなどなかったけれど |
そうなんだ?じゃあ、おーちゃんと僕達みたいだね!」 「どうして?」 「だって一年に一度おーちゃんのお顔が見れるもの!!」 そのなにげない子供の一言にこの子の母親であるつくしは 目頭が熱くなった 高校時代確かに道明寺とつくしはつきあっていた 司が記憶を失う前にたった一度滋の用意した船の中で お互いの気持ちを、お互いの熱を確かめ合った そのたった一度のこと・・・そこで大(まさる)が授かったのだ しかし、妊娠の事が告げられずに司は記憶障害となってしまった そんな司はつくしのお腹に自分の子供がいるのを認めなかった 日に日に大きくなっていくお腹・・・ それと同時に膨らんでいく不安 一縷のかすかな希望 そんな気持ちが混ざりながらとうとう出産・・・ しかし・・記憶は戻らなかった 道明寺家として本人が記憶が無く自分の子と認めない以上 認知は出来ないと道明寺楓は弁護士をつれてきた そして突きつけられた一枚の小切手 つくしはそれらを全て突っぱねた そして・・・ひとつだけお願いをした 「道明寺の子と名乗らせません!この子は私だけの子供です! ・・でも一年に一回、遠目でもいいから 道明寺の顔を子供に見させてあげることはできませんか?」と・・・ あれから4年・・・ 道明寺家もその約束だけは守ってくれ 7/7に毎年行われる財閥の七夕イベントパーティに一般客として招待され、 そこで遠目ながらも、道明寺の姿を見ることが出来た もちろんその場で子供に「パパ」と呼ぶことは絶対にしないようにするために いつもの生活でも「パパ」ではなく「おーちゃん(おとうさん)」と 呼ばせるようにしていた なぜなら、スキャンダルを嫌う道明寺側の要請で 「パパ」と呼ばせることも禁止されていたのだ 今年もまた七夕のイベントが行われ、再び招待されていた・・・ しかし、今年の招待状が来たときに 一枚のメモが同封されていた 「司がこのパーティで婚約発表する」と・・・ だから相手の女性を考慮して来年からはパーティにも呼べないと・・・ そう・・・これが私達と道明寺との最後の逢瀬・・・ そして、これから二人の間には一生渡ることの出来ない 大きく・・そして果てしないほど深い・・・天の川が流れる・・・ 「あっほらっ!おーちゃん出てきたよ!!」 それを知らず、大(まさる)が指をさしてはしゃいだ 「大!静かにね |
アパートの前に、このアパートにはまったくそぐわない高級車が止まっていて、運転席に美作さんの姿が見えた |
その後すぐに類の携帯にかけても同じ |
翌日、朝からあたしは洗濯やら掃除やらで動き回り、バッグの中の携帯に何度も着信があったことなど、まるで気付いていなかった |
まだ結婚したくないって」 「何度も言ってるよ |
」 そう言って4歳になる自分の子供の本を読み始めた 「・・・それで年に一度だけ二人は会うことを許されるのよ」 「ふーん |
- そんな西門さんを、冷めた目で見る美作さん
- 「西門さん?」 驚く牧野
- 時期家元という立場上、そういうことも考えなければいけないということはわかってる
- つい・・・・・興奮しちゃって」 その言葉に、ふっと微笑む
- 迎えに来てほしいと思ってるわけじゃないもん」 「お前のそういう意地っ張りな性格も喧嘩の原因の1つだろ?」 「う・・・・・」 言い返す言葉もなく凹んでいると、類がちょっと考えるような素振りをして、口を開いた
- 「少し、あの家を離れてみるのもいいんじゃない?総二郎は俺が帰ってきてることまだ知らないし」 類の言葉に、美作さんの瞳が輝きだす
- 「遅くなっちまったな
- 出かけたみたいですけど」 そう言うと、自室に引っ込んでしまった母親
- ごめん、いつも迷惑かけて」 そう言ったあたしの頭を、優しく撫でる美作さんは
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「あそこまでするつもりじゃなかったんだけど・・・・・・ |
総二郎にだって反省すべきとこがあんだし |
ホテルの隣にある、俺もよく行くクラブ |
つくしは、母親と喧嘩した後はあきらの家に行っていることが多い |
お前、あれ持ってたろ、クリームイエローのアンサンブルスーツ |
「へえ |
「少し、あの家を離れてみるのもいいんじゃない?総二郎は俺が帰ってきてることまだ知らないし」 類の言葉に、美作さんの瞳が輝きだす |
車が一旦バックし、十字路になっているところまで行ってから方向を変える |
今は、こういうことも煩わしい |
そしたら、今は産み分けができるんだから、なんとかなるはずだって |
そんな感じでどうだ?」 「うん、わかった」 センスのいい美作さんにアドバイスしてもらえると安心する |
・・・そうだね |
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